社会保険労務士独学で勉強 | 合格率が激減!

健康保険

社会保険労務士

就職、転職、スキルアップに活かせる資格で、特に女性におすすめです。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性
難関 2年以上 国家資格 独占業務 7~9%

有望

*2015年の合格率は2.5%と過去最低(一部業務の範囲が拡大されたため)

社会保険労務士とは

社会保険労務士(しゃかいほけんろうむし)とは労働関連法令や社会保障法令に基づく、書類等の作成代行等を行います更に企業を経営上の労務管理や社会保険に関する、相談・指導を行う事を職業とする為の資格、およびそれを職業とする者をいう。

具体的には、会社に採用されると様々な国の保険に、加入することが法律により義務付けられていて、それは健康保険や雇用保険などです健康保険や雇用保険は入りたい人だけが、任意に加入するのではなく全ての人が加入する義務があります、また会社はその手続きをする義務があるのです。

社会保険労務士の主な仕事は企業に代わり雇用保険や健康保険・厚生年金保険などの各種社会保険の書類の作成や手続を行い、社会保険労務士は国の定められた保険の専門家です。作成した書類を提出するのは社会保険事務所や職安、労働基準監督署などです。

その他、社員教育や労務管理に関するアドバイス等のコンサルタント業務も社会保険労務士のもう一つの重要な業務です。

近年は複雑になる年金問題や後期高齢者医療、賃金未払、サービス残業、過労死、追い出し部屋、解雇、パワハラなどのブラック企業などの、会社側と労働者側の労使間争いがよく話題になります。そのような問題の発生は企業のイメージを損なうばかりか会社の業績や存続を脅かしかねない事が多くなってきました、そのために法令を順守しトラブルを未然に防ぐため、適切なアドバイスを行うのも社会保険労務士の重要な業務です。

代表的な事例は就業規則や労働契約書を法的に問題がないように作成する事、またそれを遅滞なく全従業員に周知徹底していくよう指導を行います。

どの会社にも人事・労務に関わる問題点や曖昧な点、改善点は多く経営側の立場と労働者側の立場を理解し法律を遵守して、問題が起きる前によりよい対応策を経営側にアドバイスをする事が社会保険労務士の重要な役割です。

社会保険労務士(資格)は期待通りの資格か?

数か月の勉強で簡単に取れる資格ではないため、20代で取得出来れば就職に有利で資格を持っていない人と社会保険労務士を持っている人が総務・人事部門の採用試験を受けた場合には、人物に問題がなければ多分有資格者が採用されるでしょう。

社会保険労務士の資格取得を奨励されている企業も多く、その場合には資格手当が支給される事も多いようです。

経営側も専門分野に詳しい人材はどの会社も欲しがっており、社会保険労務士は労働問題に詳しいので、労働条件に詳しい人は採用したくない等のネット上の書き込みがありますが、もし本当だとすると就職しない方が良い企業と言えるでしょう。

大企業や法令順守を考えている企業の人事・総務部には社会保険労務士が少なからずいます、これは資格を持っていると社内での評価にもなるので昇給や昇進につながりやすいのですが、40代以上の人の転職には向いていません。

独立

社会保険労務士の仕事と将来性!

名前からは想像し難いのですが、女性にとって向いている資格です。

これは受験生に占める女性の割合が特に高いのが特徴で社会保険労務士は女性向けの国家資格となっています、セクハラを含めた労働問題など、女性の方が男性に比べて被害にあうことも多く、また年金なども女性の方が男性に比べて深刻だと言えるからです。

女性はやはり同性である女性の社会保険労務士の方が話し易いのは当然で更に女性特有の問題や、極め細かな対応もする事ができるため、これからも増々女性の活躍が期待される分野です。

社会保険労務士の資格で!
勤務社会保険労務士(勤務登録)

社会保険労務士は独立して事務所をかまえて「開業社会保険労務士」となる事も出来ますが、企業、団体に属して企業内に限定された社会保険労務士としての仕事を行うのが勤務社会保険労務士です、大手企業の管理部門に所属して企業内の人事・労務管理に従事する人が多く存在します、勤務社会保険労務士は特定社会保険労務士として付記を受けた場合でも所属する企業に関連した裁判外紛争解決手続業務だけを行います。

勤務士業登録が、正式に資格として認められているのは士業(行政書士や司法書士)の中でも、社会保険労務士だけで資格としての存在意義が企業経営と密接に関係していると言うことが言えるでしょう。

勿論独立し事務所を開設することも可能

もちろん他の国家資格と同じで、社会保険労務士として独立して事務所をもつこともできます。多くの企業を顧問にもち、事務所として成功を収めている人も少なからずいます。

社会保険労務士試験に合格する方法!

社会保険労務士試験が難しいと言われるのは、その膨大ともいえる出題範囲の広さゆえです、試験科目は労働法令科目社会保険法令科目の二つの科目から出題範囲は以下の通りです。

労働法令科目労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険の保険料の徴収に関する法律

社会保険法令科目健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法並びに、労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識

この二つの科目の隅々まで出題があり 難易度が高く、更に受験資格があるので公表されている合格率より厳しい合格率と言えます、勉強も1年の学習で合格するのは難しく、2年以上本気で勉強してはじめて合格できた方が多いようで、特に女性に人気のある国家資格です。

また、社会保険労務士試験は試験日が8月下旬の猛暑の中、午前1時間20分、午後3時間30分の合計約5時間と長時間の試験を一日でやるため体力勝負の試験とも言えます。

社会保険労務士試験情報

試験日 申込み
8月の第4日曜日 5月中旬~5月下旬

受験資格
社会保険労務士は学歴、実務、資格3つの受験資格がありますが3つの内どれか一つでも該当すれば受験することが出来ます。

学歴 高等専門学校、短大、大学を卒業された方
実務 社会保険労務士若しくは社会保険労務士法人又は弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助に従事した期間が通算して3年以上になる者
3年以上、労働保険・社会保険手続きなどの人事・労務の経験がある者。
資格 行政書士試験に合格した者

他にもまだまだありますが、大体は上記のどれかに該当する人が、受験資格が得られています。

試験内容
  • 労働基準法及び労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
  • 雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識
  • 社会保険に関する一般常識
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法

以上の8科目です。

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