危険物取扱者の資格とは ｜甲種・乙種・丙種

危険物取扱者の資格とは

灯油、ガソリンなどの石油類、発火性の金属などを大量に製造、貯蔵、取扱する場所では必ず置かなくてはならない危険物取扱者。

製造業の発達した日本では欠かせない資格の一つです、石油やガスを利用保管する工場が多い地域や、これら製品を取り扱う企業では危険物取扱者の資格を持つ人材は一人でも多く求めているのです。

若いうちに危険物取扱者の資格を取得する事で社内のキャリアアップにも繋がります、その危険物取扱者の資格は甲種・乙種・丙種の三種類があるので各種難易度・資格取得後のメリットについてまとめてみたので紹介していきます。

危険物取扱者は燃焼性が高い製品の管理専門家

危険物取扱者に関して危険物は、灯油、ガソリンなどの石油類や金属で燃焼性の高い製品を指しています。この危険物を大量に製造・貯蔵・取扱する場所で必要で管理責任を担うのが危険物取扱者です。

危険物取扱者は薬品や化学工場、燃料、印刷、塗料、ガソリンスタンドなどの様々な業種・職場で活躍しており必要とされる資格でもあるのです。

危険物取扱者の業務

危険物取扱者の資格を持つ事で様々な危険物の管理業務や取り扱い、定期点検、保安の監督ができます、これは化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の危険物を扱う施設など一定数量以上の危険物を貯蔵している場合には、危険物取扱者の有資格者が必要です、ただ危険物取扱者には甲種・乙種・丙種と三種類の資格があり資格の種類によって取り扱える危険物の種類や量などが変わってきます。

危険物取扱者の種類で変わる危険物

危険物取扱者の資格には何回もお話ししているように甲種・乙種・丙種があり、３種類の資格によって取り扱える危険物も変わります、３種類毎に詳しくお話していきます。

甲種危険物取扱者が扱える危険物

３種類の危険物取扱者のうち「甲種危険物取扱者」は全種類の危険物を取り扱うことが出来る上位の資格です、乙種危険物取扱者は指定された種類の危険物が取り扱い可能になります。
更に甲種危険物取扱者は6か月以上の実務経験で危険物保安監督者になれます。

乙種危険物取扱者が扱える危険物

一番受験者数の多い「乙種危険物取扱者」は第1類〜第6類のうち自分が免状を交付されている類の危険物の取扱いと立会いができます 。
下記に第1類〜第6類の情報をまとめます。

・乙種第1類
酸化性固体（塩素酸カリウム、過マンガン酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウムなど）
・乙種第2類
可燃性固体（硫黄、赤リン、マグネシウムなど）
・乙種第3類
自然発火性物質及び禁水性物質（ナトリウム、リチウム、黄リンなど）
・乙種第4類
引火性液体（ガソリン、灯油、軽油、エタノールなど）
・乙種第5類
自己反応性物質（ニトログリセリン、トリニトロトルエン、アジ化ナトリウムなど）
・乙種第6類
酸化性液体（過酸化水素、硝酸など）

丙種危険物取扱者が扱える危険物

次に「丙種危険物取扱者」はガソリン、灯油、原油などを除く特定危険物(第4類危険物のみ)に限り取り扱うことが出来ます。
また丙種では実務経験を積んでも危険物保安監督者になる事は出来ません。

危険物取扱者資格の取得難易度は

危険物取扱者資格：甲種の難易度

甲種危険物取扱者の取得難易度はどうでしょうか、まず甲種危険物取扱者は受験資格があります、その上に試験範囲も広く試験難易度は「やや難しい」レベルです。

危険物取扱者資格：乙種の難易度

次は乙種危険物取扱者です、乙種危険物取扱者試験は甲種危険物取扱者試験に比べて一部科目の免除制度というものもあります。免除制度とは他の類の免状取得後には、受験科目が一科目となります、これにより合格率が一挙に上がるので試験難易度としては「やや易しい」レベルです。

危険物取扱者資格：丙種の難易度

最後は丙種危険物取扱者についです、３種類の資格の中で丙種危険物取扱者は基本的な問題を扱いますので比較的取りやすい資格です。

受験者の中にはガソリンスタンドなのでの、アルバイトをするのに便利な資格として取得する人もいるようで、なので、試験難易度としては「かなり易しい」レベルと言です。

資格取得までの勉強時間・期間は…

危険物取扱者の資格は国家資格の中でも難易度は高くなく、専門知識などがなくても比較的取りやすい資格です、独学での取得も十分可能で丙種、乙種であれば2ヶ月ぐらいで十分取得できる資格ですが初めて資格試験を受験する人はしっかりした計画が必要になりますので通信講座などを利用するのが安心です、通信講座を利用すれば短期間での合格も可能です、ただ３種類の資格の中で甲種危険物取扱者の場合は十分な勉強しておかないと合格できないので通信講座のカリキュラムに沿った勉強と勉強時間を持つべきです。

危険物取扱者資格取得のメリット・デメリット

灯油、ガソリンなどの燃焼性の高い物品、危険物を取り扱うには必ず必要となる危険物取扱者、危険取扱者の資格を取得するには、就職に有利というメリット、資格取得の時間、費用などのデメリットもあります、実際のビジネスにおいて資格取得のメリット・デメリットをみてみましょう。

危険物取扱者資格のデメリットといえば、甲種危険物取扱者においては期間と費用がかなりかかるのという点、更に一定の受験資格が必要で試験範囲が広く覚える内容が膨大という点です。

ただ危険物保安監督者ともなると、それなりの専門知識を持っていなくてはならないので努力の甲斐がありますね。

メリット：実用性の高さ・資格手当

危険物取扱者は生活の場面で、実用性が高くて必要とされる業種（職場）が多く存在しています、そのために企業の多くは危険物取扱者資格保有者に資格取得手当を支給しています、ですので業種によってはかなり期待できる資格であると言えます。

危険物取扱者(丙種・乙種)は実用性があり取得し易いので取って損なし

今回は危険物取扱者(甲種・柄種・乙種)資格の仕事内容や難易度を更に資格取得のメリット・デメリットをお話してきましたが、危険物取扱者の社会的な需要は非常に高く資格手当がつく企業も多くあります。

危険物取扱者の資格を有していることで職場での扱える業務の幅は大幅に広がり、昇進にも貢献します、危険物取扱を行っている業界で長く働く事を念頭にあるのであれば、早急に危険物取扱者の資格を取得事で更なるキャリアアップも見えるようになります。