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登録販売者の難易度は?
登録販売者の資格は国家資格なので難易度が高いというイメージがあるかと思いますが、実は国家資格の中で登録販売者は比較的新しい資格と言う事もあり、難易度は低いと言われています。
何故難易度が比較的低いかと言うと、同じ薬の販売に関する国家資格で専門性の高い知識を有する薬剤師に比べて
・店舗で販売する薬や成分の種類が薬剤師に比べて少ない
・学歴や実務経験のない人でも合格出来る
簡単に言うと上記の二つの理由から、難易度が低いと考えられているようです。
ただ難しいと言われている国家資格の薬剤師の試験は、平成26年度の合格率は63.1%に対して、登録販売者の合格率は全国平均で43.1%となっていて薬剤師に比べて約20%も合格率が低いのです。
登録販売者は合格率が低い理由!
不思議に思えるこの現象は、そもそも受験者の違いがあります、薬剤師を受験する人は大学の薬剤師養成課程などで6年間、薬剤師を目指して勉強をし資格を目指す人がほとんどです。
それに比べ登録販売者は学生時代に薬の勉強を全くやっていな人や、主婦がやりがいの有る仕事(パート)を探す時や、学生が就職した企業の仕事内容に応じて取得せざるを得なくなってしまった人も受験します。
更に資格者不足の為に平成27年度から受験資格の撤廃で受験者の間口が大きく広まりました。
制度の変更でドラッグストアなどの医薬品販売業に働いた事がない人でも受験が出来るようになりました、これは良い事です受験者は予想通りに増えました、出題された問題の難易度は下がってはいませんが合格率は変わっていません。
この事から、出題範囲・出題の傾向を掴んでおけば大丈夫です、実際に全くの未経験でも勉強次第で合格しています、登録販売者試験の概要を事前に掴みましょう!
登録販売者試験の合格回答率
試験の概要
厚生労働省が事前に示している試験の出題範囲に沿って、各都道府県が各々の地域で試験を行うために難易度・合格率は各都道府県地域によって異なってきます。
登録販売者試験に合格するには、薬に含まれる医薬品成分の働き、副作用、薬事法、身体の仕組み、薬品販売に必要な知識を幅広く学習する必要があります。
試験の形態
登録販売者の試験は4時間・240分で行われ、全120問が出題されます、問題の出題形式はマークシート方式ですが一部の地域では穴埋め方式の場合があるようですので事前に受験する地域の情報を確認する必要があります。
試験項目 | 出題数 | 制限時間 |
---|---|---|
医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 40分 |
人体の働きと医薬品 | 20問 | 40分 |
主な医薬品とその作用 | 40問 | 80分 |
薬事関連法規・制度 | 20問 | 40分 |
医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 40分 |
※実際の試験の出題順とは異なります
出題の形式例 | ||
4肢択一 | ||
組み合わせ4択 | ||
正誤組み合わせ4択 | ||
穴埋め問題 | ||
合計 | 120問 | 240分 |
合格の回答率
登録販売者の試験は全項目合計の70%以上の回答率で合格になります、全体の出題数が120問なので84点以上で合格です。
また全体で70%以上の回答率でも、各項目で最低40%以上の回答率が条件となります、20問の出題項目だったら8点以上、40問の出題なら16点以上の回答率が必要です。
得意の分野を作り満点を取りに行くよりも、全項目で不得意な項目を作らず高回答率出来る項目を作るのが合格への早道です。
合格率
登録販売者試験は資格が出来た当初に比べて、最近の合格率は平均して45~46%程度と受験者全体の半分以上が落ちています。
先程お話ししたように登録販売者の試験は各都道府県地域で行われ、上記の数字は全国平均の数字です地域によって難易度・合格率は一緒ではありません。
全国平均データ | |
平成27年度 | 46.0% |
平成26年度 | 43.1% |
平成25年度 | 47.1% |
平成24年度 | 44.2% |
平成23年度 | 46.8% |
平成22年度 | 47.7% |
平成21年度 | 47.4% |
平成20年度 | 68.3% |
平成27年度の試験結果では、地域別では北海道・東北の合格率が53.1%が全国で最も合格率が高く、逆に九州・沖縄の22.1%の合格率が最も低かったのです。
県別で登録販売者の合格率を見ると、最も高かったのは岩手県の66.23%で最も低かったのは愛媛県の22.61%でした。
厚生労働省では県毎に難易度・合格率の差が出来るだけ発生しないよう、登録販売者の試験内容は統一ガイドラインが定められてはいるものの、実際の試験では都道府県別に実施されるので地域により合格率が変わってしまうのです。
回答率を上げる勉強のコツ
受験地域の特徴を知る
地域別の合格率を見て頂けると分かるように、地域別で可なり合格率が違うということが良く分かります、これは地域毎に特徴があるということです、当然先程お話ししたように厚生労働省のガイドラインを基に問題が作られていますのでガイドラインから乖離した問題は出にくいです。
ただ各地域の出題者の傾向・同じ問題を2回続けて出さないなどの出題パターンが少なからず存在します。
地域によっては、漢方・生薬が良く出る、薬成分の具体的な効能、効果が出題されやすい、毎年同じ内容(同じ問題ではないです)で出題されているといった特徴があり、それを把握する事で回答率をアップする事できるでしょう。
過去問を繰り返す
登録販売者試験直前までに、自分の実力を把握するために過去問をやるはずですが、どの試験でも常道なのは間違えた過去問題は解答できるまで繰り返し行う事です。
皆さんはお解りだと思いますが、平成30年度に受験をするとして、平成29年度(まだ出ていませんが)の過去問題の1年分だけでは対策は不十分で、1年分では出題パターンを把握できないです、それは出題者の引掛け問題に対応が出来ません。
どんな試験でも連続して2年間同じパターンの問題が出題される事は考えにくいです、これは出題者の考え方次第ですが傾向と苦手問題を無くすためにも過去問は出来るだけ多く挑戦しましょう。
過去問題を解答して常に90~100点を超えれば合格に近づいたと言えるでしょう。
解ける問題から手を付ける
登録販売者の資格試験は、各項目40分で20問、3項目は80分40問の問題を解きます、この時間と問題数を1問あたりの時間に割り当てると、1問あたりの解答時間は2分です。
直ぐに解答出来ない問題に時間を掛けてしまうと、残りの問題に掛けられる時間が無くなってしまいます、その後に焦ってケアレスミスを起こす原因になります。
時間のかかりそうな問題は最後に回す事で、容易に解答できる問題から進める事です。
引っ掛かり易いのは、正誤組み合わせ4択などは問題を理解しないと間違えた解答をしてしまう事になります。
問題を読み解答を考える、合計で2分しかありません、全体では4時間と十分のような気がしますが、案外時間はないのです問題の難易度に合わせて効率よく進めましょう!
ポイントを絞る
登録販売者資格試験の出題範囲には500種類を超す医薬品成分が存在します、実際に販売する際には知らなくてはならないのですが、試験の際に全て覚えるのは、相当な時間を必要とします。
対策としては、過去問題を繰り返し解いていくと頻繁に出る医薬品成分を自然と覚えていきます、もし不安であればピックアップして個別に暗記する事をお勧めします、頻繁に出てくる医薬品成分は全体の半分位です。よく出る医薬品成分をしっかりと覚えて置くことで、4択問題の試験には、消去法で問題を解くことができるようになります。
医薬品成分を覚える時には、『成分名・・・この効果・効能』と覚える方が『部位・症状名・・・この成分を使う』と覚えるより、色々な出題に応用がききます。
医薬品成分の作用や特徴を覚える事が登録販売者試験への対応力は上がります。
資格者に相談しよう!
ドラッグストアや医薬品の取扱店で働いている方が知り合いにいるなら、登録販売者さんに話を聞いてください。
登録販売者資格を持っている方は、当然ですが試験の雰囲気、出題の傾向、難易度、注意点、勉強のポイント等の受験者が知りたい事を既に経験しています。
社会人で働きながら資格を取得したのであれば、社会人の置かれている状況も経験しているはずです、勉強時間の作り方やモチベーションの維持の仕方を聞ければ、最短で合格までの道筋が見えます。
一発で合格するために
登録販売者の合格率を見ると、一定の合格率で推移していますので難易度が毎年変わらないと想像できます、過去問だなどで勉強の基本を身につければ塘路販売者試験の合格は出来ます。
一つの問題の配点は同じですから、得意、簡単な問題で取りこぼす事無く点数を積み重ねられるかがカギです。
登録販売者の試験は問題数が多く一人で勉強の全てをカバーするのは勉強以外の違う労力が必要となります、なのでカリキュラムがしっかりした通信講座のテキストを使う方法がお勧めです、通信講座は添削してもらえますし、疑問点は講師に質問することもできます。
登録販売者は国家資格で取るまでは大変です、ただ取れれば生涯使う事が出来ます、しかも登録販売者の資格は出来て間もない資格なので有資格者も不足していますので、資格取得に掛かる時間とコストは将来に何倍にもなってくると考えると確実な合格が見えてきます!