ケアマネジャー 受験資格は? |国家資格

ケアマネジャー

   

ケアマネ(介護支援専門員)に求められること

介護職員初任者研修からステップアップするために受験するケースが多いようです。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性
難しくなりつつある 3か月以上 国家資格 業務独占資格 15%~20%

有望

ケアマネージャーとは

 ケアマネージャーとは、利用者本人とその家族・介護サービス事業者の橋渡し役で、介護保険法における「自立支援」を行います、その自立支援とは要介護状態になっても、可能な限り自立した日常生活を送れるように、支援することでありケアマネージャーの役割は、利用者の自立した生活を保持して状態の悪化を予防し要介護状態を、軽減したりするために適切なサービスが提供されるように、支援することにあります。

ケアマネジャーは利用者・利用者の家族・介護サービス事業者の3者の間に立って利用者が望む、介護サービスが円滑に実施されるように関係各所との、連絡調整やケアプランの作成を行い、サービス実施後のアフターフォローなど、その業務は多岐にわたります。

しかも給付管理業務を担当する事務員が、居ない事業所であればケアマネージャーが介護給付費請求を行います。

そのためケアマネージャーを、職業にしたいと考えている人は、3者の意見を漏らさず聞いた上、適切なプランを作成する判断力、コミュニケーション能力と書類提出時に必要な文書作成能力、さらにパソコン操作能力などが必要になります。

我々国民が介護保険制度を利用する場合、「寝たきりや痴呆等で常時介護を必要とする状態(要介護状態)」、「家事や身支度等の日常生活に支援を必要とする状態(要支援状態)」になった場合に都道府県から介護のサービスを受けることができ、認定を受けた本人或いは家族からの依頼により介護のケアプランを立てていくのがケアマネージャーの仕事で、介護支援専門員とも言われています。

ケアマネに必要な能力とは?

コミュニケーション能力

利用者本人、家族などがケアマネージャーに対してクレームとして挙がってくる多くがコミュニケーションの不足によるものです。

ケアマネージャーは一人の人ではなく多くの利用者(本人・家族)を担当します、各利用者のケアプラン作成後も訪問を定期的に行いサービスが適切に実施されているか、改善の余地はあるか利用者の身体及び精神状況に変化があるか等さまざまな項目を確認していかなければ、なりません。

そのために担当する利用者が増加と共に多忙になり、コミュニケーションが不足がちになり、その結果は身体精神状況に変化が見られのに、最適なプランに変更するのが遅れたり利用者の要望に対して動きが遅くなることによって利用者の不満につながります。

介護士

業務コントロール能力

コミュニケーション不足の原因は、多忙によりスケジュール調整がうまくできないことにあります(本人の資質による場合は論外です)、無駄のないスケジュール管理、必要な事柄を取捨選択して優先度をつけて業務を行う、などの能力を身につければ各利用者が満足する対応ができるようになるので不満も解消されます。

この業務コントロールは初心者のケアマネージャーには難しいと思われますコミュニケーションを重視し過ぎて利用者との関係がなれ合いになったりという問題も起こりやすくなります、利用者と適切な距離を保ち満足度を高める様に進めることは難しいです、しかし意識しながら経験を積むことによって身についていきます。

豊富な知識で正しい判断能力

介護保険制度における介護サービスは、適切な環境で受けられてこそ役立つものです、そのためには利用者ひとりひとりの健康状態、生活環境に合わせたケアプランを考える必要があります。

ケアプラン自体は利用者、或いは家族が作成することもできます、しかし点数の計算、介護サービス事業者との連絡・調整などが必要なために専門的な知識が欠かせません、などの理由で一般的にはケアマネージャーがケアプランの作成を行っています。

利用者本人にとって、快適に過ごせる計画を作成するためにケアマネージャーは利用者・利用者の家族・サービス事業者の希望・都合を擦り合わせた上で的確に必要なサービスを判断することが重要です。

事務能力

事務処理能力

ケアマネ―ジャーは「居宅サービス計画書」や「週間サービス計画表」など合わせて5様式で構成するケアプランを作成します、さらに毎月行う給付管理業務は「サービス利用票」、「サービス提供票」、「給付管理票」の書類を作成するため正確で効率の良い事務処理能力が求められます。

ケアマネージャーは必要とする知識や技術が幅広く、利用者の日々生活に関係するケアプランの作成という責任重大な業務があり頼りにされればされるほど忙しく大変な職業ですが、利用者の本人らしく生き生きと暮らすためのお手伝いが、やりがいのある仕事と言えます。

受験するために資格と実務経験が必要

国家資格がある場合

ケアマネージャーの試験を受けるためには保健・福祉・医療分野での国家資格を持ち、5年以上、900日の実務経験があることが条件となります。受験資格にあたる保健・福祉・医療分野の国家資格には以下のものがあります。

介護福祉士、社会福祉士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、栄養士(管理栄養士を含む)、保健師、精神保健福祉士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、歯科衛生士、薬剤師、柔道整復師、言語聴覚士、医師、歯科医師、助産師、視能訓練士、義肢装具士

介護の仕事と親和性が高いため、介護福祉士からケアマネジャーの資格を取得する人が多くを占めています。

国家資格がない場合

該当する国家資格を持っていない人でも、老人福祉施設や在宅介護業務に従事する人、施設長などで、5年から10年の実務経験があれば受験することが可能です。

ヘルパー2級や社会福祉主事任用資格を持っている人も実務経験があると受験できるのです。

ただし、介護をしていた実務経験といっても、家族を介護していたということは受験資格にはなりません。

あまり就職・転職を目的として取得する資格ではありません。

2016年度ケアマネ試験合格率 過去最低13.1%

2016年10月に行われた「第19回介護支援専門員実務研修受講試験」の合格率は過去最低の13.1%だった、前回より2.5ポイント下がり合格者数も1万6,280人(4,644人減)と初めて2万人を割っている。

第19回の受験者数は12万4,585人が、前年と比べ9,954人減と1万人近くも減少した、ケアマネジャーの合格率は初めて試験が実施された1998年(44.1%)から年々低下し続け11年以降は10%台で、過去最も合格率が低かった11年の15.3%に比べても今回はさらに2.2%下回り過去最低を記録した。

ケアマネ試験は「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野(35問)」で、それぞれ合格点以上の得点が必要、今回の合格点は介護支援分野が25点中13点、保健医療福祉サービス分野が35点中22点、約60%の得点率が必要だった、合格点はその年の試験の難易度によって補正が行われる。

今回の試験で都道府県別では合格率が最も高かったのは愛知県(16.8%)、東京都(16.6%)、埼玉県(16.4%)と続き青森県(7.8%)、長崎県(9.0%)、沖縄県、秋田県(ともに9.3%)などでは合格率が低かった。

合格者を職種別にみてみると介護福祉士が1万812人、と最も多く全体の66.4%を占め、次は次回の試験で経過措置が切れ受験資格を失う、相談援助業務従事者・介護等業務従事者が15.4%、3番目は社会福祉士の10.7%でケアマネ試験が始まった当初は合格者の3割以上を占めていた看護師、准看護師は9.2%と激減している。

新カリキュラムの実務研修がスタート

今回の合格者の1万6,280人から新カリキュラムに移行した、実務研修の受講を経てケアマネジャーとして登録される事になる、これまでの任意研修を統合し新たな実務研修を行う合計87時間のカリキュラムとなる。

今回からの変更は地域包括ケアシステムに求められる役割を果たすため「地域包括ケアシステムと社会資源」「ケアマネジメントに必要な医療との連携及び多職種協働の意義」の課目が新設されOJTの要素を多く取り入れた「見学実習」が含まれる、実施時期は都道府県によって異なり早い自治体では今月からスタートさせる。

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